いずれもシネマサンシャイン下関
佐:ただいま!下関が生んだ"迷"監督、佐々部清です 迷ってばかりです
佐々部監督は、下関市のご出身。この作品を撮るぞ、と決めたのは7年前だそうです。
トークショーはゆったりした感じでしたね‥私が観た回は、その日の舞台挨拶ラスト。同じ映画館で同日に数回行うというのは、あまり聞いたことがなくて、監督の出身地ならではという気がしました。
この映画は二週間ほどで全てを撮影したとのこと。
佐:下関の人は下関がうつっちょらんと観にきてくれないんです(笑)
山口の映画にしたかったのだけど、ロケ地を萩中心にすると周南の人や下関の人は興味を示さないらしくて。それで、関門橋やふく(河豚)のトイレのシーン、ラブホのシーンを下関で撮影したそうです。山口とひと口に言っても、広いですものね。
ロケ地情報をひとしきり話したあと、ぐるっと客席を見渡すと
佐:あ、ラブホに行こうと思ってるでしょ!そんな顔してる
と観客をいじる佐々部監督、本当に楽しそう^^
主演は升毅さん。上映前に握手していただきました。大きな安心する手でしたね〜すごくパワーのある方。
テレビではよく拝見していたのですが、実際の升さんもとってもおしゃれでカッコよかったです♡
下関には二日間しかいなかったので、撮影中はどこにも行けなかったとか。
升:どこにも行けなかったですねえ‥おいしいもの何も食べてないんですよ
高橋洋子さん。八重子さんですね。やはり上映前に握手していただきました。芯の強さをお持ちで面白そうな方という印象。ちょっとハスキーな声のトーン、大好きです。映画出演は久しぶりとのことで、八重子さんをどんな風に演じていいのか難しかったそうですが、全然そんな風には見えず。
高:本当にどう演じていいのかわからなかった。人によって症状も違うし、怒りっぽくなる人もいる。監督には可愛らしい八重子さんでいてほしいと言われたので、心がけました。どういう風に出来上がっているのかを観て、少しずついろんなものが明らかになって、ホッとしています
映画の中に人々が悪気なく言うセリフがいくつかあって、当事者にはとても残酷な一言だったりするのですよね。それに愕然としつつも、八重子さんを支え続ける夫。
献身的・老々介護と言うことだけにスポットが当たりがちで、ともすれば「いわゆるよくある美談」と括られがちですが、この映画は決してそうではなかったです。
時にユーモアを交えつつ、人の光も闇も両方そこにあって。
でも、悲しみだけではない希望があるのですよね。映画をみて「よかったね」と、あったかい気持ちで映画館を後にしてほしい、と言う監督の思いはこの作品にも表れています。
さて、下関では升さん演じる主人公が講演すると言うシーン(これもまた壮絶なセリフが多くて‥でも印象的な場面)が撮影されたそうです。その日、高橋さんはほとんど撮影が終わっていたので遅くに現場に入られたそうですが、升さんを見て「いた♡」と嬉しかったとか。
ほかにも、監督からは撮影中のエピソードや、ある効果音を入れたけれど映画の空気が壊れると思ってやめたことなど、ネタバレになってしまうので書けないこと満載の舞台挨拶となりました(汗)
トークが一段落したところで、プレゼントコーナーがありました。
これは、監督と升さんと高橋さんがサインを入れたパンフレットを、その場で決めた座席番号の方にプレゼントすると言うもの。3名の方が当選しましたよ^^
升:えーと、何にも考えてないので‥
と悩みながら座席番号を。
ここで佐々部監督が茶目っ気たっぷりに
佐:升さんが走って届けます!
会場を走る升さん、サービス精神旺盛です(笑)
続いて二人目
高:私、競馬とか好きなんですよ。だからそれにちなんで‥
と同じくその場で決めた番号を。
客席におりる高橋さんに向かって、監督はのんびりと
佐:高橋さん、走らなくていいですよ〜
客席に笑いが起こります。
そして三人目の方には監督が直接客席におりてプレゼントと言うことになりました(この時に司会者の方が「スマホの電源を入れてくださいね」と撮影許可のことを案内してくださいました)
監督の地元ならではのスペシャルな初日舞台挨拶、こんなに素敵な映画を先行上映で観ることができて、とても幸せなひと時でした。ありがとうございました。
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