おいしそうなみかん色
『運命に、似た恋』のスタッフブログを読んでいて、最終回の撮影時、台風が来ていたことを知りました。TAKUMIXのFCイベントの頃だったのですよね。
今思えば、工さんは終盤の撮影に備えた厳しい食事制限をしていたであろう時期。きっと「自分の食事制限を真似して体調を崩す人がいるかも」と気にしてくださったのでしょう。方法は言えません、と話していたことを思い出します。
工さんのユーリ。
デザイナーとしての地位を確立しながらも、そこには葛藤と繊細さが同居していて。そして、どこか孤独で少年のようなまっすぐさを持ち合わせ‥そんな一人の男性がそこには存在していました。
ユーリが溺れているシーン、PR映像で見てかなりショックで。カスミの想像かユーリの夢であってほしい、と願っていました‥‥
ヨシタカさん‥奥田瑛二さん。すごかったな‥‥様々な意味で。
工さんとは『チェイス』でも共演がありましたよね。同じシーンはそんなになかったけれど、『運命に、似た恋』のキャストが発表された時に、2010年にハマった大好きなドラマのことを思いました。
ヨシタカさんもまた、孤独を内包した人。
巨匠という孤高、息子を失った哀しみ、創り手としての自分が体内から消えてしまった喪失感、それをぶつけられるのは弟子であり息子同然のユーリのみ。
ユーリには愛憎の両方を、深く深く抱いていたのではないでしょうか。
「息子の方がお前なんかよりずっと天才だったんだ!」
誰かの親であったり師である時、私たちの中にも度々似た感情が湧き上がるかもしれません。
不思議と、誰のことも嫌いになれなかった。あのマホさんのことでさえ。
すごいドラマだったな、と感じています。
今日もいい日でありますように。
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