いつか陽のあたる場所で#2/monologue

なんて引き出しの多い人だろう…と。


パフォーマーを演じる彼を見て ふと思った。

多分、初めてテレビで見たときより 「表現の引き出し」はずっと増えていて、まるで手品のように自在にそれを咲かせ、人を魅了する。


自在? そうなのだろうか。


自由自在に引き出しから表現を取り出すのは 楽じゃない。

私自身も、表現の世界のほんの隅っこに 身を置いているので感覚的によくわかる。 自分の中になければ、どうにかして 身につけるしかない。 繰り返し、重ねているうちに 自分のものになって 体内に吸収されていく。 そして思わぬ形で、表現として実を結ぶ。


食べることに似てるけど、食べたからと言ってそのまま栄養になるとは限らない。 消化不良だって、起こる。 修行、だから。それすらも。


「自分自身の器の深さを量りかね 時に踏み外すしなやかさを覚えながら ©︎いつき さらさ」


これは、私から生まれた表現の ほんの一部。 踏み外すしなやかさ、なんて知らないけど。

彼はもしかしたら知っているのでは ないかと思うことがある。自分の器の深さも 大きく間違うことはないだろう。


私は間違えてばかりだ。


それでも。 量りそこねて不器用に踏み外すたびに、未知の自分と出会いながら明日へ歩いている。 




もっと普通に第2話の感想を書こうと していたのですが、ついこんなことに(^^;;

いろいろな役を生きる斎藤工さんを観てきましたが、 ここまで衝撃を受けたのは(作品ごとに勿論びっくりしてますが) 初めてかな…

ところで、「いつか陽のあたる場所で コンビニ店員」という検索で 拙ブログにいらした方があったんですよね。


ああ…そうなんだ、って感慨深いものがありました。

かつて「チェイス」で斎藤さんに出会った私のように、 「この役者さん、一体誰?」と気になった方が ブログにいらして下さったのでしょう。


雪が溶けていくかのように、ゆるやかに物語が紡がれていきます。 「

いつか陽のあたる場所で」は、毎週火曜日22時からです。