The city of raven/「カラマーゾフの兄弟」に寄せて

 崩壊の準備は 出来ているかい

転落への道筋は 整ったかい

狂気を乗りこなす覚悟はできたかい

言の葉を刈り取る智恵を見つけだしたかい

©︎いつき さらさ



こんばんは^^


「カラマーゾフの兄弟」満を持してのスタートとなりましたね。 「黒」というキーワードを作品の至る所にちりばめながら、物語は展開していきます。

ロシア文学の金字塔とも言えるこの作品を、現代日本に置き換えるという大胆な発想の人間ドラマ。素晴らしかったですね。 音楽がまた、圧巻でした。


極めつけはこちら。 胃もたれしそうな(^_^;)朝食のシーンで使われていた曲です。

サン=サーンス作曲「死の舞踏」。 音楽にも伏線が張られているようです。


まだご覧になってない方もいらっしゃると思いますので詳細は避けますが、冒頭の取り調べシーンには度肝を抜かれました(滝汗)

あのシーンに物語の全てが凝縮されているのかも知れません。 ある意味、人間の欲望や本能がむき出しになる部分ですものね…3人とも凄まじいですよ、とだけ書いておきましょうか。


斎藤工さんが今回「生きる」のは黒澤家の長男、満。 ヒモのような生活をしながら、ある夢を抱いています。

…ファン目線を差し引いても、不思議な魅力の持ち主です。

だらしないんだけど、憎みきれないというか。 それが「独特のチャーミングさ」ということになるのでしょうね。 今にも「転落」しそうな危うさがあります。


次男は、父親の呪縛から逃れられない弁護士の勲。 市原隼人くんが演じます。

ヒリヒリした心を抱えながら、苦しむという役どころ。 「崩壊」しそうな空気感を漂わせながら。


林遣都くんは、三男の涼。 医者の卵で、心やさしい繊細な青年といった役どころなのですが…どこか自己を押さえ込んでいる ような部分があり、そのせいか「狂気」がかすかに見え隠れします。

性格はそれぞれですが、似ているところも多い3人の兄弟たち。 「黒」が、これからどんな風に彩られていくのか目が離せません。


そしてこの枠ならではのお楽しみと言えばやはりこれでしょう。「バカリーズムの兄弟」。

テレビの前に倒れ込みそうになりましたorz

なんで、長男の扮装なんだろう(・_・;) …CMが明けてからも、しばらく笑いが止まらなかった私です。