カラマーゾフの兄弟#11/the extremity

かつて

魔王君臨せり


戸惑えど逆らえど

まがまがしく微笑んでは

絆刈りとれり


光失えば

月むなしく滅するさだめなり


しかれども

影の跋扈する世を駆ける

勇者の声は今

闇を裂き

星の香を放たん

©️いつき さらさ


終わりましたね、「カラマーゾフの兄弟」。

この3ヶ月皆さんは、どんな風にこのドラマに寄り添った日々でしたか?

私は絵が描けない人なので。なんとか言葉で寄り添えないかと毎週四苦八苦しておりました。結果、作品置き場の更新がストップしましたが(再開しております)。


キャスト一人一人の、さまざまな表情と佇まいは、この先も 折にふれて思い起こすことになりそうです。 印象に残ったシーン…というより、どの回も印象に残らなかったシーンを探すほうが難しかったように思います。


工さんの瞳の表情も、とても印象に残りました。

勲と向かいあった留置場のシーン。 満の表情は柔らかく、それまでの苛立ちや絶望から解放され、 全てを受け入れた本当に穏やかで、しかも力強い眼差しのそれでした。

勲との間にあったわだかまりも、きっと消えたのでしょう。 そこにはつらい時間を共有したもの同士の、確かな絆があったのです。


最終回で特に印象に残ったシーンですが、3兄弟が揃って 黒澤邸の門を出て行く場面です。

勲、涼、が門を出た後、満が門を閉じるというこのシーン。 初回とちょうど逆の順序でしょうか(違ったかな?)

モノクロームの映像が息をのむほど美しくて


…咳き込んでました(絶賛風邪ひき中)


私にとっていろんな意味で「チェイス」は忘れられないドラマなのですけど、 「カラマーゾフの兄弟」も、そうなりそうです。

真実の扉は開かれ、勇者の声は闇を裂き、星の香りで満たされる。

3兄弟のそれぞれの未来に乾杯🍻