ここへきて俄然、先が読めなくなってきました。
憲司の想い人が菜々美だったので、ひとつ謎が解けた感じですが…来週、憲司に何か「恐ろしいこと」が起こりそうな気がして怖いです(心配性)
WOWOWのドラマで血だらけになってましたが、それはおいといて。
「ガラスの家」も、残すところあと2話。あっという間でしたよね。
一番印象に残ったシーンは、ドア越しの切ない会話の場面…ですが、他にもたくさんありました。
前回からの流れになりますが、一成には「食器もないんです」とペットボトルごと水を出す。
仁志にはコップで水を出す。
この行動ひとつとってみても、黎は無意識のうちにそういう風にしているのだけど、彼女の本心が現れているシーンだと思いました。
仁志は気にとめてないのですが、一成はその小さな事実ひとつでも嫉妬心を煽られ、息子を憎々しげに感じたのでしょう。
それでも、情が全くなくなってしまったわけではなくて。
溺れる白昼夢は、複雑な一成の心情を表しているかのようです。 水しぶきにかぶせられた、砕け散るガラスの音… 閉じ込められていた憤怒は、鋭い破片になって黎と仁志に、そして仁志が心酔する村木氏へと向かいます。
一成はついに人脈をフルに使って、息子と全面的に対立する行動にでるのでした。
ガラスは美しく、脆い。
壊れるときには何かを傷つけていく。それは恋する心に芽生える、ひとかけらの狂気の象徴でもあるのかも知れません。
朽ちかけた花が、濃厚な香りとともに目を覚ますのにも似て。
0コメント