昼顔〜映りこむもの

最近


「昼顔」「ネタバレ」「半分ノ世界」「エッ⚫️」


…という検索で拙ブログに来られる方が増えました(汗)


ドラマ「昼顔」、今夜が第3話です。

第2話の上戸彩さん、綺麗だなあ…と雨のシーンでは見とれてしまいました。 あのシーンだけ見たら、多分「元気のいいイメージの彩チャン」とは気づかなかったかも知れません。


降りしきる雨に打たれながら。紗和の脳裏からは、自分が主婦であることもスーパーの店員だということも、相手が既婚者だということも消えていたのでしょう。

北野先生の反応も、彼の人柄がよく表れていました。恋愛ということでなく、知人として好意を持っていた…時々、思い出すことはあっても恋とは意識せずに。

恋の始まりは、そんな風に「いつのまにか」するりと心に忍び込みます。


1度は「不貞だ、いけない」と我に返るのですが、心に落ちた種は日頃の小さな不満や澱を養分に育っていき、やがて物語の中で“昼顔”という名の花を咲かせるのです。


このドラマですが、第1話から「映りこみの映像」(専門用語がわからないのですが)が随所で使われています。例えば、夫婦の寝室のシーン。夫が雑誌を鏡台に置きます。よく見ると、紗和の手の包帯が反対。ふたりは並んで就寝するのですが、位置も逆です。

鏡に映った虚像だったのですね…

向かい合っているようで、向かい合っていない互いの関係性を見るかのよう。

冷蔵庫や食器棚、第2話では窓ガラス、水たまり…あちらこちらに、虚像が映りこんでいます。

映りこみではないのですけど、第2話で利佳子の背後からのショットがあって(吉瀬さん美脚♡)、これもまた大胆な構図となっていました。


他にも、紗和が北野先生からの留守電を繰り返し聴くシーン。

工さんのセリフはあくまでも事務的で、そこに特別な感情はこもっていないのだけど、映像と組み合わされ何度も繰り返されることで、妙に艶かしく映ります。


それぞれの立場や良識が、次第に負の方向にずれていく。 さまざまに映りこむ虚像や音は、それを暗示しているのかも知れません。