His mind wonders./カラマーゾフの兄弟#3に寄せて-満-

暗黒に彩られる

幼い日の

やさしい笑顔


誓ったはずなのに

俺の手は

お前たちを離してしまった


褥(しとね)を渡り歩いても

哀しみは消えない


俺は弄び続けてる

己の運命を

綻びに支配された

この心を


あいつはいなくなった

俺の前から

ただそれだけなんだよ

信じてくれないのか

誰も


「俺じゃない…!」


©︎いつき さらさ


「カラ兄」の感想の前にちょっとだけ。

昨日からNHKで「メイド・イン・ジャパン」という ドラマが始まりました(全3回)。

舞台となっているのはタクミ電機(架空の企業)。 「不毛地帯」がお好きな方はいろんな意味ではまると思います。

土曜日の楽しみが一気に増え、軽くパニック(^_^;)


では、「カラマーゾフの兄弟#3」の感想など…


今回は、長男である満の物語。

生い立ち、家族との微妙な関係、本当の居場所を求めて彷徨い続ける心などが語られていきます。

彼の抱える哀しみと本来持っているやさしさ。

そのやさしさ故に「俺が殺した」というセリフが飛び出したのかも知れません。もし弟たちのどちらかが父親殺しであるなら、自分が罪を引き受ける…と。


ちなみに犯人のヒントは、昨日の回にちらり、と出てきました(早いな(@_@))


昔、母や弟たちの「手を離してしまった」ことを、満は今も気に病んでいます。

一見、次々と褥を変える女好きのようでありながら、 純粋でさびしがりやで、誰よりも愛を求めている。弟たちのことも可愛い。

女性の目には、それが「ほっとけない人」と映るのでしょう。 あるいは「簡単過ぎる」と。


今まで工さんが「生きた」役の中でも、かなりの難役だと思います。 簡単な役なんて、もちろんないでしょうけど… 今回は特に、瞳の表情がとてもいいな、と感じています。

さびしい、というセリフはないのに、これほど哀しくさびしさが伝わる瞳の表情。

握手会でお会いした時にも思ったのですが、とても瞳に表情が出る方なんですよね。


すみません…できるだけ押さえて書こうと思ったのですが、 ファン目線全開かも(ーー;)