闇に憧れし者は
まがまがしく微笑み
光に憧れし者は涙を流す
罪は陽を怖れ
罰を隠匿するだろう
館を統べる者は
とうに絶え
果てのない夜へ還る
真実が月を纏って
産声をあげるとき
子どもらは
散り散りになるだろう
©︎いつき さらさ
烏目町に君臨していた黒澤家の当主を殺害したのは、誰なのか。 物語は、いよいよ(そろそろ?)核心に迫っていきます。
映像が、なお一層黒いフィルターでもかけたような 感じになってましたよね。衣装も黒を着ている人が多いし…
ここで、訂正。
涼が黒の衣装を着ているのは初めてでは なかったですね(すみません)
満の章、の時に兄弟3人でお酒を飲む場面。なんと、満が白を着ています。彼の純粋でやさしい部分が表現されていた回でした。
さて、今回は父親をできることなら何とかしたい、という3兄弟の 切迫した思いが浮き彫りに。
それぞれの心の闇が表出します。
1番印象に残ったのは、3人とも文蔵の息子なんだな、と思わせる シーンが随所に盛り込まれていたこと。 勲が時折、兄弟たちに見せる冷酷とも見える態度もそうですし、 涼のピュアな故に狂気をはらんだ瞳もそう。 満のちょっとした仕草。イライラと物を叩いたり、大声を出す様子。
…この人たちは、間違いなく文蔵の血を受け継いでる。
そう、3人ともよく似ているんです、忌み嫌っている父親に。
普通の家族ドラマだったら、その事実は平和的演出へつながることも ありますが、この「カラ兄」に関しては、おぞましさすら感じさせます。 3人とも「自分は父親には似てない」と思い込んでいる部分があって、 そのことがまた、物語を「黒く」彩っていっているかのようです。
以前にもどこかで書いたのですが「カラマーゾフの兄弟」が、 3兄弟というタイトルではない理由が実はあります。
大雑把に原作の内容を知っていても、動機がある人間が多すぎて「?」と
なりますよね。
来週も目が離せない展開になりそうです。
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