昼顔〜カウントダウン

青を帯びた月が

吐息を揺らし

僕たちは

互いの孤独に溺れてゆく

©️いつき さらさ



今夜は「昼顔」第6話。物語は後半です。


人が人に好意を寄せること自体は、前を向くエネルギーになって何かしらの支えにもなります。

特に恋愛はそうですよね。うまくいっているうちは、とんでもないプラスのパワーを発揮するもの。 紗和も「化粧品変えた?」とお姑さんに訊かれるほど、醸し出す雰囲気や肌艶までが、より輝きを増していきます。


ですが、その恋は背徳。


甘さや苦さだけでなく、そこに生まれるものは‘引きずり込まれるような負のパワー’であるように思います。

後悔ともどかしさ。 ずっとは共にいられないことの切なさ。

もっとこの時が続けばいいのに。メールぐらいなら。電話ぐらいなら。こっそり会うぐらいなら。 どうしてこんな出会い方をしたんだろう。


もしも、……だったらよかったのに

もっと、……だったらよかったのに。


希望のある明日に「もし」を委ねるのは救いがありますが、「もし」は昨日に決して委ねることのできないもの。 青の夕闇に包まれる夢に、たまらない気持ちになります。

ストーリーは、先が読めそうで読めない展開になってきました。