昼顔〜立ち止まらずに「昼顔~平日午後3時の恋人たち~」。平日の午後、ほんのひととき。昼でも夜でもない時刻に逢瀬を重ねるふたりは、やがて深く愛し合うようになるのですが…これほど、いつまでも苦く残っていくドラマも久しぶりです。終盤まで誰にも感情移入できないまま、ラスト2話まできました。一番近かったのは北野先生の目線です。ただし、北野裕一郎という人物に対してはそんなに思い入れが持てなかったので(あっなんてことを)、矛盾するようですが、かえって伝わってくるものがあったのかな、とも思います。もちろんそれは、工さんが北野先生として纏っていた空気感であったり、素晴らしい表現力であったり、ということによるのでしょう。 一瞬の瞳の表情。すっ、と陰のさす横顔。ゆっくりと相...26Sep2014ドラマ日和ファンブログ的
昼顔〜passing moment(束の間)「昼顔」最終話まであと数日。 先日「禁忌(sala)」を観たときも感じたのですが、空の下や水辺では、人は良くも悪くも正直に…開放されていくものです。言葉でちゃんと伝えてほしい、と言う紗和。そんなに言葉が大事?と言う北野先生。女は耳から恋に落ち、男は目から恋に落ちる。だから、時々わずかに何かをかけ違えることも。そして、罪深い夢は長くは続かないという残酷な事実。“ちゃんと待ってて” “……はい”背徳の恋には、罰が下る。他の女にとられたくなくて。母を失いたくなくて。彼女たちは、感情のままに行動するのです。嫉妬に身悶えしながら。 切れそうな糸を、それでも繋ぎ止めたくて。始まったものは、必ずいつか終わりがきます。どんな形で訪れるか誰にもわから...19Sep2014ドラマ日和ファンブログ的
昼顔〜壊れる日々少し前ににほんブログ村の注目記事に「迷路」を選んでいただきました。ありがとうございます。多分もうランキング圏外だと思いますが…いよいよ「昼顔」第10話。再放送があっている地域もありますが、並行して見ると新たな発見があるかも知れませんね。愛情の中に疑う気持ちが芽生えたとき、それは相手を束縛するだけの一方的な感情に変わります。嫉妬という強い感情も疑惑から芽吹くことがほとんど。全てを脆いものへと変えてゆく、危ういものです。誰かとの絆、自分自身を俯瞰で見る余裕、思いやる心、冷静さ。真っ先に失われるのは、きっと冷静な部分でしょう。ですが、大抵の場合そのことに気づかず「私は冷静沈着に正しいことをしているだけ」と思いこむ場合が多いようです。思い込...17Sep2014ドラマ日和ファンブログ的
昼顔〜house of cards(トランプの家)虚は実に 実は虚に。前回も鏡の映像が効果的でした。徐々に乃里子の本性が露になっていきます。ウィキペディアには「わがままで幼稚で身勝手」と書いてあって、うわぁ(汗)と思ったのですが、確かに女性の反感を買いやすい人物として描かれている感じがします。ですが、もし自分の夫が…となった場合。やはり携帯の履歴やレシートに目がいくだろうと思うのです。そこに反感を抱いてしまうのは、無意識に自分の内に彼女を映しているからかも知れません。嫉妬に我を忘れる乃里子の存在は、見ているこちらの心に、容赦なく爪痕を残していくのです。さて、北野先生と教え子の男子生徒はようやく心を通わせます。ほんとに北野先生のことが嫌いであれば、呼び出しがあっても顔もださないだろう...10Sep2014ドラマ日和ファンブログ的
昼顔〜迷路今夜は「昼顔」第8話。ネット、情報雑誌、テレビ、ラジオ、などなど。浮かび上がるのは「修羅場」の三文字です。視聴者としては、毎週ハラハラしつつ。ファン目線は…全くゼロというわけではないですが、少し遠くから眺めている感覚です。(「同窓生」もそんな感じで観てます)それぞれの人物はどこか滑稽でもあり、だけど自分だったらと置き換えずにはいられない。こんな人、居そうだという思いが一種の怖さや痛みになって伝わって来る気がします。まさかないだろう、と思っていても完全に否定出来ない。 それが、リアルに近いストーリーとして映るのかも知れません。北野先生と紗和が別れた歩道橋のシーン。色合いがとても面白いですね。夏の陽射しにもかかわらずグリーンがかっている...03Sep2014ドラマ日和ファンブログ的